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TCM JOB REPORTTCM 製品稼働実績
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TCM 製品稼動実績
久万広域森林組合
小田急電鉄株式会社
大野工場
住友金属物流株式会社
産業振興株式會社
室蘭事業所
尾道造船株式会社
尾道造船所
ミリオン合金株式会社
北関東支店
株式会社三波化粧合板
四日市酪農業協同組合
月星海運株式会社
呉事業所
「鉄の町」室蘭の歩みとともに

 「当社の製品は、正確には製品とは言えないんです」と意外なことをおっしゃるのは、(株)三波化粧合板の2代目社長 濱中一仁(かずひと)さん。「化粧合板は、建具や家具などの什器類に使われてこそ、初めて製品と言えるんです」と、その理由を説明する。
 いま、一番多い用途は、万博などの大きなイベントや学校などで使われるトイレブース。「かつては、カラーボックスなどの家具の材料として使われることも多かったのですが、需要が減り、現在は店舗やマンションによく使われています」。化粧合板は、加工方法によって大きく5種類に分かれ、同社が扱うポリエステル化粧合板のほかには、プリント化粧合板、カラー化粧合板、ビニール化粧合板、メラミン化粧板がある。このなかでポリエステル化粧合板は、原材料の合板に樹脂を貼り付ける加工だけで済むことから安価で、また水や汚れにも強く、デザインやカラーも思い通りに仕上がるという長所をもつ。そのため、建築資材や棚板などの什器に重宝がられている。
 「国内の同業他社は、80社ぐらいではないでしょうか。大手は約10社といったところで、家族経営のようなところも多いんですよ。同じ材料、同じ加工機械なら、会社の規模や社員数に関係なく、同等の品質の製品が作れるんです」。
 同業他社に加え、近年は東南アジア諸国からの安価な製品も輸入されるなど、
50名の社員を抱える同社にとっては、決して有利な経営環境とはいえない。にもかかわらず、「手形も切らず、借金なし」の健全経営を続けている秘訣は?
 「基本的に受注生産で、在庫はほとんど置きません。その理由は、在庫を持つと、それが『売る商品』になってしまうから。こちらが売る必要のある商品は、値引きしてでも売らなければいけなくなる。だから、『売れる商品』だけを作る。お客様がいま必要とするものを、必要なだけ、すぐに納品する。他社の納期が1週間なら、うちは2、3日。ほぼすべての注文に、即納体制で応えています」。
 直接の取引先は、建材メーカーや商社、問屋など。受注生産の体制を貫いていれば、工場や倉庫のスペースを無駄に使うこともなく、これも同社の経営合理化を実現している大きな理由だ。

 即納体制となれば、物流の迅速さも大いに求められるところ。加工工程や原料・製品保管場所への運搬、搬送トラックへの積み込みなど、同社の物流は、フォークリフトオンリー。2005年1月には、TCMの新型フォークリフト「INOMA(イノマ)」が導入された。「フォークリフトは1日約10時間稼働で、また15時ぐらいまでは出荷が集中するので、耐久性の高さが条件でした。そして、フォークがスライド可能で、正確な位置決めが簡単にできること。化粧合板はデリケートなので、傷がつかないように、フォークの先を丸くして欲しいとお願いしました」。 大きくたわむ性質のベニヤ板が原料である化粧合板は、扱いが難しい。かつて、納品時には補強のために敷き板を使っていたが、これが納品先ではゴミになってしまうか、貴重な保管スペースを狭くすることに。そこで、敷き板を排除し、その代わりに、製品のハンドリングの際に、より細心の注意を払うことにしたという。

 さて、きめ細やかでスピーディーな生産体制と物流体制が整ったいま、次なる戦略は?
 「『腹八分目』で仕事をすることです。キャパシティいっぱいの仕事をすると、外注したり、納期に間に合わなかったりするかもしれません。そうなると、利益は出ませんからね。機械だって壊れるかもしれないし、事故も起こりやすくなる。確実に商品が売れて、在庫管理ができている状態が『腹八分目』」と、意外にも保守的な考え。
 「この2、3年のうち、規制緩和や環境問題などにより、業界も転機を迎えると思うんです。だから、いまはじっくり体力を蓄えておきたい。当社は借金経営をしていないので、売上がたとえ10分の1になったとしても、利益さえ出ていれば大丈夫。会社を大きくすることは、時機さえ合えば、いつでもできますからね」。
 時代を読み、業界動向をつぶさに分析した上での戦略。きっと、このまた次には、思いもよらぬ新たな挑戦が待っているのだろう。
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