 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
産業振興鰍フ創業は昭和12年。今年、実に創業65周年を迎える、鉄リサイクルを基幹事業とする老舗企業だ。
同社は新日本製鐵鰍フ関連会社として誕生。鉄スクラップの集荷、加工処理、販売納入、炉前作業を一貫して担うほか、製鉄所構内や倉庫での作業から、鋼材加工、鋼材販売、スラグ肥料の製造販売まで幅広い事業を展開している。ここ室蘭事業所では、昭和29年、室蘭に新日本製鐵鰍ェ生産拠点を置き、「鉄の町」と呼ばれた時代から、鉄スクラップの集荷を担っている。以来、現在に至るまで、建設資材の材料となる鉄スクラップなどの提供、製品の棒鋼線材の積み込みなど、室蘭製鐵所内の作業を一手に引き受けている。 |
 |
 |
|
 |
|
同社が本格的にコストダウンに取り組み始めたのは約5年前。製品である鉄が海外製品等との価格競争のあおりを受け、販売価格が低下したことに始まる。コストダウンを図るには、作業工程での省力化・合理化を実現するしかない。
しかし、室蘭製鐵所の敷地面積は約400万u。東京ドーム80個以上の広さに、原材料や製品の山が点在しているのである。これらの積み込みを効率化するためには、運搬車両の走行スピードの向上と、一回の積載量を増やすことが課題であった。
「大型のリフティングマグネットを搭載するため、特別仕様の油圧ショベルを導入しました。そして、そのペアとして採用したのがTCMのアーティキュレートダンプです。このペアで、作業効率は大幅に向上しました」。
リフティングマグネットの大きさを単純に比べただけでも、従来機の2倍。しかし、実際には性能が上がったことで、3倍以上の効率化が実現したという。
「製鉄所内にある施設間の距離は、最長約7.5qにも及びます。そこでアーティキュレートダンプの最高速度を40q/hに。エンジン馬力もワンランク上のものを搭載してもらい、耐久力を高めました」。
以前使用していたトラッククレーンでは、7.5qの移動に約40分かかっていたが、現在は約25分。さらに、次の移動準備の時間も30秒ほどなので、全体の作業時間が大幅に短縮されたという。 |
 |
 |
|
 |
|
さらに、30tの積載量を最大限に生かす工夫もこらし、稼働率を高めた。それが、同社特別仕様の「テールゲート」である。
「これまで、積載量が30tであっても、実際には走行中に原材料が落下するおそれがあるので、満杯に積み込むことができませんでした。それが、今回のアーティキュレートダンプでは、落下防止機能をもつテールゲートを採用。積載量を格段に向上させることができました」。
また、このテールゲートは、原材料の排出時に荷台を上げると、瞬時に扉が開き、操作ミスを防ぐ工夫が凝らされている。さらに、テールゲートと荷台面がフラットな状態になるため、長尺物搬送にも対応する。
「乗り心地や操作性もよく、オペレータの評判も上々です。従来機種と違い、キャビンと車体の幅を同じにしたことで、前部が通れたのに後部は通れないといった事故のおそれもなくなり、安全面への配慮も万全だと思います」。 |
 |
 |
|
「導入の際、TCMから『メンテナンス費用が低減できます』と言われていますので、期待しています。まだ稼働してから日にちは浅いですが、コストダウンに大いに貢献してくれるものと思っています」
何度でも再利用できることから、「リサイクルの王様」といわれる「鉄」。また、新たに製造するよりも、リサイクル製品のほうがローコストで製造できる「鉄」。地球規模で循環型社会の形成をめざす今こそ、同社は、わが国のリサイクル事業のさらなる発展のお手本として、強く、たくましい企業姿勢で、その大いなる存在価値を示している。 |
 |
 |
 |
 |